最近でも悪質な石屋さんは、中国産を国産と偽って売る輩がいます。また、安い材質の悪い石を高級品として説明している人もいます。
お客様にとって、一生で一度の買い物をするのですから、本質を 知って頂いた上で満足して頂くことが石屋の務めだと思うのですが………!!

石の素材を評価するのに需要な4要素は「固さ」「吸水(水引き)」「鉄分(サビが出難い)」「カラー」です。
石屋業界は不思議な業界で、性状に係わる数字化が全くなされておりません。だからこそ、数字での製品の立証が望まれます。
下に示したのは、良し悪しを見る1つの指標です。
(黒・有色系の石は、吸水がないため、一概に比較できません。)

 
 
産   地
石  種
吸 水 率
圧縮強度
1 花崗岩
国産
茨城   白系
小 目
0.233
120.0
2  
国産
茨城   白系
中 目
0.315
111.5
3  
国産
茨城   白系
稲 田
0.220
167.5
4  
国産
岡山   赤系
北 木
0.320
147.0
5  
国産
岡山   赤系
万 成
0.400
156.9
6  
中国
     白系
G603
0.370
103.4
7  
中国
     白系
G623
0.330
110.4
8  
中国
     赤系
G361
0.380
94.3

上記の中で小目石に注目して下さい。吸水率、圧縮強度がすべての石の平均値にきているのです。これは、非常にバランスが良いということで、すべての石の基準ということです。(割れるトラブルが少ない。)
東京の石屋さんには、神話があります。「小目石を使っていれば大丈夫」つまり、このバランスを経験で石屋さんは知っているのです。

また、万成石、北木石は、水を吸う欠点を硬さでカバーしています。これは、産地である瀬戸内地方の気候(雨が少ない)にマッチしています。

上記の代表的な中国産白、赤色系の石は、水をよく吸い、それに対しての強度も十分ではありません。できれば、石碑は避けたいものです。(一部例外あり)

一方、鉄分がないとのデータがあるのは、福島産滝根石だけです。

さらに、この要素に、石の切り出し工程(中にヒビが入る場合もある)、鉱脈により石質が違う場合がある、水を吸いこんだ場合の色の変化などを勘案し、お勧めの石を決定しています。


「中国を語るため、中国を見てきたぜ!」
敏おやじは、中国に行ってきました。あれこれ、うんちくをたれるためには、現場を見ておかないと・・・・・!ということで、日本の高度成長期のような中国福建省崇武近辺について語ります。

今の中国の石材技術は、格段に進歩しています。日本と同等あるいは、それ以上の工場もありました。しかし、その数は5社に1社程度です。(全体で500社以上ある。)光沢を出すため、薬を塗っているインチキの現場も見ました。
日本の真壁のとある企業が教えたとのことなので、教えた人は深く反省して下さい。中国品において、石のクオリティーを保つには我々の眼が大切であると痛感しました。
また、中国では、石の産地の拡大が進んでいます。新しい石の中には、石碑用に用いるのに十分な吸水率と硬さを持つものが出てきています。
これについては、今後調査報告をしたいと考えています。